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Channel: 子育てから学んだ対話の秘訣
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私の気持ちをどうやって伝えるのか

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私(お母さん)の気持ちを伝える
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子どもには、自信を持ってお母さんの考えを伝えましょう。

それが、子どものコミュニケーション能力を育てることになります。

子どものコミュニケーション能力が育てば、学校で胸を張って自分の考えを発表したり、友だちとの人間関係づくりにも多いに役に立ちます。

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子どもの問題
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こんにちわ。

いつもお越しくださって本当に感謝しています。

子どもは、それほど深刻に考えていないのに、お母さんの方が色々と心配して、モヤモヤと気を揉んでいるときがあります(大事なわが子のことなので当たり前ですが…)。

今日は、お母さんの気持ちを子どもに叱らないで伝える場面について考えます。

色々な、状況があります。(我が家でも上の子どもが小4くらいのときに、イライラすることがしょっちゅうありました)

例えば、外で遊ぶのは6時までと決めていたのに、6時になっても子供が帰って来ない、携帯を持たせているのに繋がらないというような場面です。

「今日は、お父さんも早く帰って来るし、みんなでご飯に行くから早く帰るんだよ!」と、いっていたのに帰ってきません。

6時30分になっても帰ってきません。

辺りも段々暗くなってきて、心配になってきます。

携帯にかけてみるのですが、繋がりません。

本当に心配になってきました。近所の公園に探しに行ってみたりもしました。

公園はもう真っ暗で誰も遊んでいません。ベンチのまわりだけランプの灯りでぼうっと浮かびあがって見える感じです。

バサッバサッと聞こえて、ドキッとします。ハトが舞い上がった音かもしれません。暗がりの中で木の葉がパラパラ落ちてきます。

夜の公園に一人でいるのはママでも怖いです。益々、不安になってきました。もう一度、携帯をかけてみます。

プープープッ!

「もしもしぃ」…出ました。

「今、何時だと思ってるのよ!約束したでしょ!6時までに帰るって!」

無事を確認できた安心感と、その反動なのか、つい、お母さんはいってしまいました。

怒りの感情スィッチがONになってしまったのです。

「何のために、携帯持ってんのよぉ!どこにいたのよぉ!」

「むすっとしてないで、なんとかいいなさいよ!」

こんなときに大事になるのが、それは誰の問題かを考えることなんです。

子どもに何か問題があって、お母さんとの約束を守れなかったのなら、何があったのか「問題」をきちんと聞いてあげます(わが家の場合は、友だちがゲームの取り合いでケンカになったので帰れなかった。電話する暇もなかった)

まずは、子どものいい分をきちんと聞いてあげます。

その上で、お母さんが「問題」だと感じている部分については、その「感情」をうまく子どもに伝えてあげることが大切です。

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つい、子供を責めてしまう
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よくあるのが、事情をよく聞きもしないでつい子供を責めてしまうことです。

「ちょっとぉ!一体、今、何時だと思ってるのぉ!約束したでしょ!」

いきなり、こんなふうに怒られたら、子どもはどう感じるでしょう?

「うるさいなぁ、ちょっと遅れただけじゃん!」

「友達とのゲームに、ちょっと夢中になっただけぇ!」

お母さんは、心配から解放されて安心した途端に、ムカムカっとして、つい怒ってしまうのはわかるのです(怒りの感情は、不安や恐れが根底にあることがあります)

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あなたへのメッセージ
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ふつうの会話の中では省略されてしまうですが、怒るときは全部(あなた)へのメッセージになっているのです。

「(あなた)今、何時だと思ってるのよ」

(ひょっとしたら、旦那様に対してもあるかもしれませんね。わが家ではありましたよ^^)

「(あんたぁ!)帰れないなら、電話ぐらいしなさいよ!」

(奥さんは、ムカムカしていますから(あんたぁ!)メッセージです^^;)

子どものことに話を戻します。

(あなた)メッセージは、いわれる方にとって、殆どが「抗議」に聞こえます。

その他には、「命令」、「指示」、「非難」、「説教」なども(あなた)メッセージです。

子どもは、責められていると感じたときには、「小言」を聞き流すだけです。

「小言」を聞きながら、心の中では「反発」の気持ちが生まれるんですね。

そして、ひたすら「小言」が終わるのを待ちます。

要するに、反省までには結びつかないんですね。

お母さんの方も、「小言」や「説教」をいうのには、大変なエネルギーが要ります。

せっかくのエネルギーを使って、子どもの「反発心」を育てているようなものです。

天よ、聞け、地よ、耳を傾けよ、主が次のように語られたから。「わたしは子をやしない育てた、しかし彼らはわたしにそむいた」(聖書イザヤ書第一章)…みたいに。

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お母さんの問題
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そもそも、子どもの方は、何も問題があると感じていないことです。

いじめられたとか、友達とのトラブルがあったとか、そういうことでは無いんです。

それは、それで安心できました。でも、「お母さんが、わが子を心配するあまり、つい、叱ってしまう問題」は、まだ解決されていません。

※とにかく、心配していたことは伝えなければいけません(叱らずに)

「どうやったら、私の気持ちを分かってくれるのぉ?」


これが、問題なのです。

この問題を解決することが大事なんです。

※お母さんだけ我慢していたのでは、ストレスが溜まってしまうんです。


これは、子どもに悪気があってもなくても、「自分のやることや話すこと」は、「全て周りに影響を及ぼす」と教えてあげることにも繋がります。

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私のメッセージ
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(あなた)メッセージでは、どうしても「反発」を生んでしまいます。

そこで、子どもにも、わかりやすいようなメッセージに変えて話してあげるんですね。

子どもが受け取り安いメッセージとは、「私(お母さん)の、気持ちを伝える」ことなんです。

(私、お母さん)のメッセージとして子どもに伝えてあげてください。

「お母さん、とっても心配したのよ、どこにいるかわからないし」

「暗くなってきたから、心配で公園に探しに行っても見当たらないし、何かあったんじゃないかと思って、ホントに心配したの」

(私、お母さん)のメッセージにして、話してあげることで、子どもは冷静に話を聞いてくれます。

なぜなら、子どもは、自分が責められているような感じを受けないからです。

(子どもが小学校生の間はこれで十分に話し合いができましたよ^^)

優しい感受性の持った子なら、反対にお母さんが「心配した」「困っている」などと聞くと、「お母さんを助けなくちゃ」と思ってくれるかもしれません。

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このくらいわかって当たり前?
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「うちの子どもなんだから、これくらいのことはわかって当たり前」

「前にも、約束したんだからわかっているはず!」

こんなふうに、思っているとしたら、間違いです。

前に約束したことだから、子どもが全部気づくというのは、思い込みです。

(大人だって、昨日のことでも忘れてしまうことがあります^^)

だから優しく、くり返していい聞かせるんです(寄せては返す波のように、くり返して)。

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やって欲しいこと、やめて欲しいこと
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子どもに「やってほしいこと」や、「やめてほしいこと」があるときは、そのまま子どもに伝えればいいのですね(普通の大人の人に依頼するように)

「命令」や「小言」でもなく、「指示」を与えるのでもありません。

「こうして欲しい」ということを、普通に優しく頼むように伝えるんですね。

「連絡してくれると、ママ安心するんだけどなぁ!今度から、連絡だけはして欲しいの、これだけ、お願いしていい?!」

ただし、きちんと「理由」も話してあげて、(私)のメッセージを伝えるんです。

「お母さんね、約束の時間に帰ってくれないと、とっても心配になるの。もっと心配するのは、どこにいるのかわからないときよ」

「電話連絡だけでもいいから、どこにいて何をしているのかわかれば、いいのだけど。全くわからなくなったら警察に相談に行くわ」

「学校にも、お友達の家にも片っ端から連絡するわ」

「そんなことになったら周りの人に迷惑がかかるけど。あなたのことが大事なんだもの。だから、いつでも連絡は取れるようにして。ね。お願いね!」

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子どものコミュニケーション能力
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日本の人は、「封建時代」が長かったせいなのか、「武士道」の教えの影響なのか、自分を主張するということが苦手なようです。

「サムライ」の国、日本で自分を主張するといえば「俺は、こう思う」「私は、こう信ずる」の、一点張りです(「ことばと人間関係」入谷敏男先生)

これから未来に向かって育つ子どもは、しっかりとした「自己主張のできる人」、「相手の意見も聴ける謙虚さ」を兼ね合わせた大人になって欲しいと思います。

そのために、お母さんは子どもに対して、「お母さんは、こう考えているの」「私は、こう思う」というような、「私は~」の意見の伝え方を教えてあげてください。

参観日などで、「先生からも、うちの子にいって聞かせてやってください」なんて話すのは間違ってますよ。

学校の先生も同じです。「お母さんからも、よくいって下さい」などというのは、自分がやるべきコミュニケーションを避けているようにしか思えません(先生の立場でいうべきことはきちんといわなければいけません)。

大人が、こういう姿勢でいると子どもに伝わりません。相手の意見を尊重することや、自分の主張を毅然とした態度で話せるようになりません。

大人は、子どもの話をよく聞くという態度で、「相手を尊重する」ことも伝えてあげてください(優しく、噛んで含めるように、何回でも)

そうすることで、子どもは学びます。

※毅然として、爽やかに「自己主張」する、お母さんの姿を子どもは尊敬するんですよ。


そして、お母さんと同じコミュニケーションを取れるように「成長」して、大人になっていくんです。

では、これで失礼します。

素敵な良い一日になりますように!

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